2020年4月24日金曜日

ユーモア詩人のふー房さん

おしゃべりの花を咲かせています。牡丹の会の管理人,マーシャです。

日常会話に、さりげなく百人一首や松尾芭蕉の句を入れるふー房さん。
言葉の選び方が大変上手く、批判することであってもユーモアにしてしまうセンスの良さに、会うたびに驚かされます。
そんなふー房さんには片腕がありません。子どもの頃に事故で失ったそうです。
片手をヘルパーさんの肩に置くので、全盲ですが白杖はついていません。
八十代にしては大柄で姿勢も良く、障碍があると気づかれないためでしょうか、「危ないですから、目立つような帽子をかぶるようにしています。」とロシア帽やカラフルなワッチキャップ帽がトレードマークです。

70の手習いです。とパソコンをはじめ、75からは、デイサービスで陶芸を。
私が愛用しているコーヒーカップ(写真)は、ふー房さん作です。

ふー房さん作コーヒーカップ

片手でどう作っているのかを聞きましたら、「何年もやっていると何でもそれなりにできるようになる」のだとか。

サロンを運営する上で、多少は介護や地域福祉の勉強もしなくてはなりません。
色々な講座、講演の中で、「自立支援」という言葉は当たり前にように出てきます。
ふー房さんは、「私は上手く出来ませんから、手伝ってもらっているんです。」
とよくおっしゃって、新しいことに挑戦していきます。
本当の自立は「自律」から始まっているのだとなあと、しみじみ感じています。

2020年4月20日月曜日

地域はボランティアで回っている

おしゃべりの花を咲かせています。牡丹の会の管理人,マーシャです。

PTA役員になりましたら、色々廻ってきた話です。

十数年前子どもの学校のPTA役員になりました。役員だからということで、自動的に地域の役職を兼任することになり、○○運営委員とか○○協議会などなど、地域の輪番役員を10年間に渡ってある程度担ってきました。

ある程度というのは、一部という意味です。経験してない委員も役員もまだまだ沢山あるので、10年やってもよくわからないです。
最初は戸惑いました。てっきり行政が行っているものだと思っていたのに、地域住民が交代で、しかも無償で仕事をしているのですから。

地域の運動会とか、交通安全の旗振りとか、公園や駅前の掃除とか、子どもが直接関わることは、教育にもなるのかな、と思います。兼任する、○○運営委員とか○○協議会とかの役職は、定期的な行事の打ち合わせのために、ほぼ毎週何らかの会議が入り、個人的には仕事と家事のやりくりが大変でした。
会議に集まる方は、それぞれが何らかの会の代表をしていて、どの集まりであっても、半分以上はほぼ同じメンバーです。まとめ役は定年後の方が多いのですが、現役で子育てし働いている世代も参加しています。会議での発言は自由なので、子どもや高齢者だけでなく、外国人や障害者のことをよく考えていると分かりました。災害のとき、きっと誰かが助けてくれるという安心感は、何物にも代えられないと思います。

年度替わりになると、マスコミやネットで、町内会やPTAの話題が出てきます。時代に合わない、改革すべきという意見が多々あります。
住んでいる地域によって仕組みは違うと思うのですが、地域福祉がボランティアという無賃金労働に支えられていることは確かだと思います。
ボランティア頼みなのがいいか悪いかは置いておいて、もし本気で改善するつもりなら、一委員ではなく役員として真剣にやってみないと、仕組みがわからないのではないでしょうか。

牡丹の会も、始めてみてわかったことが多々あります。
いつか、もっとうまく伝えられたらいいなあと思います。