2020年4月24日金曜日

ユーモア詩人のふー房さん

おしゃべりの花を咲かせています。牡丹の会の管理人,マーシャです。

日常会話に、さりげなく百人一首や松尾芭蕉の句を入れるふー房さん。
言葉の選び方が大変上手く、批判することであってもユーモアにしてしまうセンスの良さに、会うたびに驚かされます。
そんなふー房さんには片腕がありません。子どもの頃に事故で失ったそうです。
片手をヘルパーさんの肩に置くので、全盲ですが白杖はついていません。
八十代にしては大柄で姿勢も良く、障碍があると気づかれないためでしょうか、「危ないですから、目立つような帽子をかぶるようにしています。」とロシア帽やカラフルなワッチキャップ帽がトレードマークです。

70の手習いです。とパソコンをはじめ、75からは、デイサービスで陶芸を。
私が愛用しているコーヒーカップ(写真)は、ふー房さん作です。

ふー房さん作コーヒーカップ

片手でどう作っているのかを聞きましたら、「何年もやっていると何でもそれなりにできるようになる」のだとか。

サロンを運営する上で、多少は介護や地域福祉の勉強もしなくてはなりません。
色々な講座、講演の中で、「自立支援」という言葉は当たり前にように出てきます。
ふー房さんは、「私は上手く出来ませんから、手伝ってもらっているんです。」
とよくおっしゃって、新しいことに挑戦していきます。
本当の自立は「自律」から始まっているのだとなあと、しみじみ感じています。