2020年5月29日金曜日

アウグスト・ケクレさんの夢

おしゃべりの花を咲かせています。牡丹の会の管理人,マーシャです。

年間予定に照らし合わせると、来週は食事会♪、の予定でした。
普段よりちょっとだけ豪華なランチで、お腹と心に花を咲かせるはずでした。

非常事態宣言が全面解除されたとはいえ、それなりのお年になれば皆さん何らかの持病もかかえていらっしゃって、やっぱり一堂に会してというのは憚れるわけです。

勉強会は、今後はオンラインで行うことを前提にした内容に切り替えるつもりです。
もちろん、会場の許可がでたら再開できるよう、除菌シートや消毒薬の準備はしてあります。

食事会こそ、オンラインでいいんじゃないか?と思うのですが、
日常から少し離れた刺激的な外出をする、という目的はどうなるのか?
と、あれこれ考えている日々です。

ケクレさんは、夢の中でベンゼンの環状構造を思いついたらしいですが、これこそ、なんかいいアイデアが降ってこないかなーと、空を仰いでいるのです。

2020年5月25日月曜日

#GAAD 参加して思ったこと

おしゃべりの花を咲かせています。牡丹の会の管理人,マーシャです。

5月21日、世界各地でWebやモバイルの「アクセシビリティ」をテーマにしたイベントが開催されていました。Global Accessibility Awareness Day(GAAD)なんだそうです。
日本では、キャリアやwebサービスの会社がスポンサーになって、Youtubeでのオンラインセミナーを開いていました。

今回は、動画の内容をリアルタイムで字幕にする「UDトーク」を使って配信するということで注目していました。
字幕がテキストデータで提供されているならば、字幕を点字ディスプレイで表示し、それを指で触れて読むことが出来るのです。
UDトークのようなツールを使うことで、盲ろうの方もリアルタイムで情報を得る可能性が広がります。

凄いな!と思ったのは、複数の人がリアルタイムで字幕を編集できる点です。
別の見方をすると、音声認識がうまくいかないか、発言者の言葉が聞き取りにくいということでもあるので、今後の技術のアップデートに大いに期待しています。

残念なところは、
盲、ろう、どちらかの障害は考えているけれど、重複・発達障害が想定されていない点でした。
字幕が編集作業によってかなりチラチラ表示され、まとまったテキストデータがダウンロードできないと、動画で何を話しているのかがさっぱりわからないのです。
ダウンロード出来るセッションもあったのですが、パネラーさんの話すスピードが速く、点字ディスプレイの表示が追いついていかなかったようです。

新型コロナの影響下で情報が途絶えがちになる中、ヘルパーさんやボランティアさんに来てもらえない状況では、一人で、自力で対応せざる得ない方がいます。ヘルパーさんによっては、ITに疎い方もいらっしゃるわけで、機器の設定や補助が簡単にできるわけではありません。

アクセシビリティを考えることは、誰しもが一人でできる環境を整えることに繋がります。
コロナ後の社会を考えると、技術的にも市場的にも大きな可能性があるのではないかなーと思いました。

2020年5月4日月曜日

ブラインドタッチはできるかな

おしゃべりの花を咲かせています。牡丹の会の管理人,マーシャです。

牡丹の会は、1/3が男性で、地域のサロンとしては男性比率が高いです。
パソコンとかITとか、サロンの紹介にそういった文字があるためだと思います。
とはいえ、本当に技術者だった方はいらっしゃらなく、勉強会といってもマウス操作からのスタートです。
マーシャ自身も、なんちゃって技術者だったので、とりあえずクリックしてから考えているという、すべてが手探りの状況です。

当然、失敗もあります。
サロンに来ている視覚障がいの方は、音声読み上げソフトのPC-Talker を使っています。
PC-Talkerは、付属のKTOSというユーティリティも一緒にインストールするようで、入力を点字で行う方は、KTOSが常駐している状態です。
そのKTOSを、間違ってアンインストールしちゃったのです。

私が知る限り、Cさんは、普段から点字入力で文章を入力していました。
あるとき、SNSやアンケートなど、フォームへテキストを入力する際、どうしても入力できない場面があるので、KTOSを一時的に使用しないことにしました。
手順は覚えていないのですが(この辺りがいい加減)どうやらこの時に、使わない=アンインストールしていたらしく、その後、KTOSが自動起動しなくなってしまいました。

そうなると、Cさんは点字入力が出来ず、PCが使えないのでは?これはまずい!
と思い、サロンが終わった後に、ご自宅に行ってサポートするにはどうすればいいのか?と頭を巡らせました。
ところが、Cさんは、KTOSが自動起動しなくなった後でも、難なくローマ字入力で操作するのです。
「皆さんがローマ字入力をしているのだから、私もやってみようと思って。」
Cさんはさらりとおっしゃいます。

どうやら、2年くらい前から少しづつローマ字入力を練習していたのだとか。「牡丹の会の皆さんと同じように私もいっしょに。」と微笑みますが、なんちゃって技術者は、三本指でキーボードを見ながら打っているのですよ。

もちろんCさんはブラインドタッチです。
この素晴らしい集中力をお持ちのCさんに、いったい何を教えればよいのか?!
マーシャのはちまきを締め直すいい機会になりました。

2020年5月1日金曜日

1つだけ、新しいことを覚えて帰ろう!

おしゃべりの花を咲かせています。牡丹の会の管理人,マーシャです。

レクリエーション的な交流会とか親睦会的なイベントが軒並み中止となり、人恋しい毎日です。

普段、牡丹の会で何をしているかというと、
新たな詐欺の手口を紹介して「詐欺をする人は本当に頭がいいね~。なんか気になったらマーシャに電話をして!」と呼びかけているのがメインです。
他は、お互いにこんなサービスがあるとか、ここでつまづいた、という話をして終わります。
パソコン教室のように、何かの操作を一から教えるわけではなく、こんなことが出来ますよ、という紹介程度です。え?それだけ?と思う方もいるでしょう。しかし、習うより慣れろ、という言葉通り、パソコンに触れる機会を作るだけでOKなのでは、と思っています。

始めて間もない時に、健常者と障碍者が一緒にやるのは無理!とはっきり言われたことがあります。
無理だという理由は、視覚障がい者と晴眼者とは環境があまりにも違うから、だそうです。
具体的には、
パソコンを操作するときに、晴眼者がマウスクリック一つでできることを、視覚障碍者は何十回とキーをたたなくては前に進めない。
紙でなら、一目瞭然でわかることを、言葉で解説しなければいけない。
ということのようです。
確かに、牡丹の会を始めた時の私は、PC-Talkerの存在すら良く分かっていませんでした。キーボード入力とマウス入力を一緒に説明などできるはずもありません。

今でも私の技量は全く足りていませんが、その都度、サポートしてくださる方が現れて助けてくれるのですから、有難いなあと感謝しきりです。

目標は、毎回1つだけ、新しいことを覚えて帰ろう!です。
新しく一つ覚えることは、パソコンの操作じゃなくてもいいんです。新しい詐欺の話でも、ネットショッピングのことでも、車いすの押し方とか、介護サービスの仕組みとか、○○さんの素敵な趣味とか、何でもいいと思うのです。ここから話題が広がるような、新しい発見があればいいなと思います。

2020年4月27日月曜日

牡丹の会をしていて良かったこと

おしゃべりの花を咲かせています。牡丹の会の管理人,マーシャです。

今回は、牡丹の会をしていて良かったことをお話します。

1.年3回の食事会
普通のランチより少し背伸びして、美味しいご飯を食べに行きます。
家庭では思いつかないような料理、エスニックや外国料理を選んで、味覚を刺激します!
時には「あれっ?!」というお味もありますが、その後の話題になりますし、家でのアレンジに活かすこともあります。

2.地域福祉団体との関わり
高齢者関係の社会福祉協議会、障碍者関係のライトハウスなど、同じ地域に住んでいても、普段の生活で関わっていないと、その存在すらも気が付かないものです。介護や障害に関わる仕事でないからこそ、現実の社会福祉がどういう状況か、どういう仕組みになっているかを知って良かったです。

3.永遠に生きると思って学びなさい
サロンに来る方は、自力でノートパソコンを持ち運びできるくらいにお元気です。
初めてのPCを使おうという好奇心にあふれ、自分よりも年下(マーシャ)の言葉を素直に聴く謙虚な姿勢を持ち、テーブルの設置や後片付けを進んで行う行動力に、同じ参加者に敬意を払う、素晴らしい方ばかりです。
誰かに褒められるとか、皆に注目されるとか、ましてやお金がもらえるわけでなし(むしろ会費を払っている)、それでも黙々と何かを学ぼうとする姿勢に、毎回胸が熱くなります。

4.明日死ぬと思って生きなさい
お元気な方達だからこそ、核心にせまる本音が出てくる時があります。
数年前から、サルコペニアとかフレイルとかの言葉が出てきていて、それなりのお年の方は自分の健康を気遣っています。若い人の負担にならない様にと。
それでも時には急に体調を崩したり、家族の付き添いに出かけることもあるのです。
だから、責任ある仕事はできない。けれど、できるうちはやるよ。と。

「永遠に生きると思って学びなさい。明日死ぬと思って生きなさい。」は、マハトマ・ガンジーの言葉だそうです。身近にいる方が行動で示してくださるなんて、有難いことだと思います。

2020年4月24日金曜日

ユーモア詩人のふー房さん

おしゃべりの花を咲かせています。牡丹の会の管理人,マーシャです。

日常会話に、さりげなく百人一首や松尾芭蕉の句を入れるふー房さん。
言葉の選び方が大変上手く、批判することであってもユーモアにしてしまうセンスの良さに、会うたびに驚かされます。
そんなふー房さんには片腕がありません。子どもの頃に事故で失ったそうです。
片手をヘルパーさんの肩に置くので、全盲ですが白杖はついていません。
八十代にしては大柄で姿勢も良く、障碍があると気づかれないためでしょうか、「危ないですから、目立つような帽子をかぶるようにしています。」とロシア帽やカラフルなワッチキャップ帽がトレードマークです。

70の手習いです。とパソコンをはじめ、75からは、デイサービスで陶芸を。
私が愛用しているコーヒーカップ(写真)は、ふー房さん作です。

ふー房さん作コーヒーカップ

片手でどう作っているのかを聞きましたら、「何年もやっていると何でもそれなりにできるようになる」のだとか。

サロンを運営する上で、多少は介護や地域福祉の勉強もしなくてはなりません。
色々な講座、講演の中で、「自立支援」という言葉は当たり前にように出てきます。
ふー房さんは、「私は上手く出来ませんから、手伝ってもらっているんです。」
とよくおっしゃって、新しいことに挑戦していきます。
本当の自立は「自律」から始まっているのだとなあと、しみじみ感じています。

2020年4月20日月曜日

地域はボランティアで回っている

おしゃべりの花を咲かせています。牡丹の会の管理人,マーシャです。

PTA役員になりましたら、色々廻ってきた話です。

十数年前子どもの学校のPTA役員になりました。役員だからということで、自動的に地域の役職を兼任することになり、○○運営委員とか○○協議会などなど、地域の輪番役員を10年間に渡ってある程度担ってきました。

ある程度というのは、一部という意味です。経験してない委員も役員もまだまだ沢山あるので、10年やってもよくわからないです。
最初は戸惑いました。てっきり行政が行っているものだと思っていたのに、地域住民が交代で、しかも無償で仕事をしているのですから。

地域の運動会とか、交通安全の旗振りとか、公園や駅前の掃除とか、子どもが直接関わることは、教育にもなるのかな、と思います。兼任する、○○運営委員とか○○協議会とかの役職は、定期的な行事の打ち合わせのために、ほぼ毎週何らかの会議が入り、個人的には仕事と家事のやりくりが大変でした。
会議に集まる方は、それぞれが何らかの会の代表をしていて、どの集まりであっても、半分以上はほぼ同じメンバーです。まとめ役は定年後の方が多いのですが、現役で子育てし働いている世代も参加しています。会議での発言は自由なので、子どもや高齢者だけでなく、外国人や障害者のことをよく考えていると分かりました。災害のとき、きっと誰かが助けてくれるという安心感は、何物にも代えられないと思います。

年度替わりになると、マスコミやネットで、町内会やPTAの話題が出てきます。時代に合わない、改革すべきという意見が多々あります。
住んでいる地域によって仕組みは違うと思うのですが、地域福祉がボランティアという無賃金労働に支えられていることは確かだと思います。
ボランティア頼みなのがいいか悪いかは置いておいて、もし本気で改善するつもりなら、一委員ではなく役員として真剣にやってみないと、仕組みがわからないのではないでしょうか。

牡丹の会も、始めてみてわかったことが多々あります。
いつか、もっとうまく伝えられたらいいなあと思います。

2020年4月17日金曜日

今でも気になること

おしゃべりの花を咲かせています。牡丹の会の管理人,マーシャです。

新型コロナの対応で新しい取り組みが色々と始まっています。
そんな中でふと思い出したことを書きます。

10年以上前、視覚障碍者のパソコンサポートを行うNPO団体で、署名活動を手伝ったことがあります。
「自治体が発行する文書に音声コードを付けて欲しい」という内容を署名と共に要望書として県へ提出しました。その後、県議会で条例案が採択され、障害者支援サービスにも具体的な影響を与えることになりました。

このときに窓口となってくれた県会議員さんは、与党野党を問わず、本当に色々な方に声をかけて動いてくれ、嬉しかったです。

ただ、議員さんたちが皆、某政党との間に関係があるのかないのを非常に気にしていたことは強く記憶に残っています。

某政党と「全く関係ない」から、こんなに積極的に動いてくれたのかな、と。
もし、関係があったらどうなっていたんだろう、と。
当初の目的を果たしたものの、図らずも政争の具になってしまったようで、今でも腑に落ちない気持ちが残っています。

新型コロナで困っている人への支援が具体的になってきました。
自治体によって随分違うようですが、新たな火種にならないことを願っています。

2020年4月13日月曜日

新型コロナが流行中。こんな時サロンはどうする?

おしゃべりの花を咲かせています。牡丹の会の管理人,マーシャです。
新型コロナウイルスの感染は、収束の気配が見えてきません。
当初、お休みは4月15日までの予定でしたが、1ヶ月ほど延長いたしました。
今の状況では、再延長も十分あるかと思います。

介護や障碍者サービスについて、今のところ、マスコミではほとんど話題になっていません。
事業を中断しない(できない)ので、明日倒産、という事態にはならないからでしょうか。
それとも首都圏と地方との温度差なのでしょうか。

牡丹の会のようなサロンは、趣味の領域です。
自粛は当然ですし、そもそも会費で運営するボランティアですから、開催しなければ収入も支出もありません。
目下のところ、MLでお互いの近況を報告しあっているところです。

サロンの主な参加者は、高齢者と障害者で、それなりに持病がある方が大半です。
季節の花の香りを感じたこと、旬の食材の美味しさにラジオで聞いた面白い話など。
普段から、ありふれた日常の中にささやかな喜びを見つけ楽しんでいます。
そんな習慣が、この難局で希望を見つけるきっかけになっています。

2020年2月26日水曜日

もったいないこと

おしゃべりの花を咲かせています。牡丹の会の管理人,マーシャです。
月2回の勉強会のうち、必ず1回は、特殊詐欺を紹介します。
当日朝のワイドショーで見聞きした話もあれば、
町内の人に被害電話がかかってきた話など、
常に新しい手口が出てきて、毎月であっても紹介しきれないほどです。

警察のTwitterで紹介されていた怪しい葉書の画像を見たら、
何人かが「うちにも来ました!」と教えてくださいました。
どうやら、配達地域指定郵便を使っているようです。
そこそこの住宅密集地ですから、割引があったとしても、それなりのお金をかけて詐欺をしているのだと計算してしまいます。

本文には、巧妙というか分かりにくいというか、文章の体を成していない文句が並んでいます。
馴染みのない法律用語に、身に覚えがあるような無いような。
何が詐欺なのか、何が広告なのか、わからないというのが一番怖いです。

インターネットやSNSの仕組みを知り、
葉書に書いてある情報を検索したり、
メールのヘッダやURLのドメインを確認する方法を学んだりすると、

「こんなことよく考えつくね」
「頭が良くないとわからないよ」
と皆さん感心しきりです。
人生経験が豊富な方も「これは騙されるわ」と。

この頭脳と行動力を、
社会が求めている事に使えば、きっと大成功するでしょうに、
もったいないなあ、としみじみ思うのです。

迷惑メールへ具体的にどう対応すれば良いのかは、こちらを紹介しています。
1. 有害情報対策ポータルサイト 迷惑メール対策編(財)インターネット協会)
https://salt.iajapan.org/wpmu/anti_spam/universal/

2. 迷惑メール相談センター(財)日本データ通信協会)
https://www.dekyo.or.jp/soudan/index.html

2020年2月17日月曜日

猪突猛進のカモシカさん

おしゃべりの花を咲かせています。牡丹の会の管理人,マーシャです。
牡丹の会には、いつも素敵な方が集まります。

「イノシシ生まれだから,猪突猛進なんだわー!」と、
思い立ったら即実行、
「何せ口から先に出てきたからねー」と、
マシンガントークで話題を振り巻き、ズバズバと切り込んでいく
Hちゃん。

話題の映画や展覧会、イベント・旅行・介護に、もちろんお仕事にと、
あちこち出かけるフットワークの軽さは、
猪というよりカモシカです。

いつだって誰かのために、気前良すぎるサービス精神で、
身体も頭もフル回転。
実際に見て・聞いて・歩いて体験した、
本当の情報を聞かせてくれます。

人一倍気を遣って、
気を遣って、 気を遣いすぎて、
かしまし&おてんば娘が、
人知れず涙ぐむことは
内緒です。

2020年2月14日金曜日

ウィン-ウィンの関係

おしゃべりの花を咲かせています。牡丹の会の管理人,マーシャです。

 クラウドコンピューティングが日々のニュース用語して出てくるようになった頃、
社会福祉協議会に加盟しているボランティア団体の中で、私たちももっとパソコンを使って何かした方がいいのではないかと、いう議論が出るようになりました。
そして、ボランティア活動におけるパソコン利用について、勉強会を行うことになったのです。

 その時は、社会福祉協議会に関わる方や地域のボランティアに、パソコンで何ができるのか、これからインターネットで何をしていくべきか、ということをお話ししたように記憶しています。
 講演を聞いていただいた後、具体的な操作を教えて欲しいという声があり、 その後、継続して講習会を開くようになりました。

 講習会には、パソコンに詳しい視覚障がい者の方に、何度か講師に来ていただきました。
参加する側が知識を得るだけでなく、講師側にも社会とのリアルな窓口を増やせるというメリットがあることで、お互いがお互いを助け支え合える形に成ります。
ビジネスではウィン-ウィンの関係というのでしょう。
もちろん、マーシャが日々参加者に助けられていることは言うまでもありません。

サービスを受けることよりも、与えることの方が、生きがいや満足度が高いというのは高齢者にも当てはまるようです。
日米のデータ比較でも、国や文化に関係なく、社会貢献やボランティアで、積極的に人のために何をする人の方が、人生に満足できるのだとか。
情けは人の為ならず、と申しますが、ことわざを科学的な統計データで証明できたのは面白いな、と思います。

【参考】
 ▼内閣府 平成27年度 第8回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査結果 塚田典子 高齢者の総合生活満足度に関連する要因研究―日・米の国際比較調査データを用いて― https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/h27/zentai/pdf/kourei_4_tukada.pdf

▼「満足度・生活の質に関する調査」に関する第1次報告書 令和元年5月24日 内閣府 政策統括官(経済社会システム担当) https://www5.cao.go.jp/keizai2/manzoku/pdf/report01.pdf

2020年2月6日木曜日

歳を重ねるということ

おしゃべりの花を咲かせています。牡丹の会の管理人,マーシャです。

牡丹の会には,素敵な方が集まります。
会が始まった時から,ほとんど休まず参加してくださるのがKさんです。
Kさんは, 全盲でサングラスを愛用していますが,
出会ってから5年くらいは,お洒落でかけているのだと思っていました。
(白杖は、弱視で持っているのかなあ、と)

毎週2回,プールで1.5kmを泳ぎ
月に一度の料理教室で腕を磨き,
ネットスーパーの特売オージービーフを
ワインに合う特上の肉料理にしているとか。

iPhoneで孫娘とLINEのやり取りをし,
色を確認するアプリで、服のコーディネイトをし,
いつも「いやー、私なんていい加減で」と謙遜していますが,
ダンディという言葉が良く似合います。

そうなんです,男性なんです。

そして御年84歳。日本一カッコいい高貴光麗者だと思います。


2020年2月3日月曜日

バリアをフリーにしてみる

おしゃべりの花を咲かせています。牡丹の会の管理人,マーシャです。

1月は、町内行事や各種団体の行事があったり、
帰省した子や孫の世話をしたり、
頼りにされているだけに、
元気な高齢者は、多忙です。
ですから、新年会は2月初めのランチ会としています。

お昼は予約不要、というお店も多いのですが、
事前に、後期高齢者・障碍者の方が何名かいることを伝え、予約できるお店にだけ行くことにしています。
参加者はガイドヘルパーさんを入れて20人弱。
貸し切りにするほどの人数ではないけれど、席も料理も決めておく方が、お店も私達もスムーズに事が運ぶように感じます。

一度、電話口で「介護することは出来ませんので・・」と言われたときは驚きました。
また、過剰とも思える気配りにこちらが恐縮してしまう時もありました。
過去にトラブルがあったのかもしれません。

「バリアフリーは当然のことなんだから、高齢とか障害とかわざわざ言わなくてもいいんじゃない?」という意見もあるようですが、
バリアは人によって違うわけで、その対応をお店の人に察してもらうより、
最初から伝えた方がお互いに気持ち良いのかな、と思います。
それに、予約の時のスタッフの対応で、お店の居心地がわかる気がします。ホント。

2020年1月31日金曜日

きっかけは息子

おしゃべりの花を咲かせています。牡丹の会の管理人,マーシャです。

小型犬に吠えられ
犬が苦手になってしまった息子は、
歩道の犬を避けるために
道路に飛びだす始末。

「絶対に吠えないよ」と
街頭募金を見かけるたびに言い聞かせ、
盲導犬がいるイベントに連れて行き、

色々なモノがあることを知りました。
針を触れる時計、点字ディスプレイ、白杖、財布、パソコン・・・
もっと沢山の人が使えば、単価も安くなって、便利に改良でき
そしてさらに売れて、誰にでも使ってもらえる、
そんなアイデアの山があったのは、

・・・ご近所でした!
自転車で動ける範囲に、盲人情報文化センターから盲導犬協会など、いろんな施設があったのです。
知っているようで、知らない事、
見えているようで見えない事って多いんですね。

2020年1月28日火曜日

今やれることにチャレンジ -甘い期待-

おしゃべりの花を咲かせています。牡丹の会の管理人,マーシャです。

勉強する内容は、
年間予定として、年度初めに一年分を決めています。
事前に内容がわかれば参加しやすいのではないかと思うからです。
目安として出しているのだけなので、
予定が変わること、前後することも間々あります。

毎年、防災週間に災害伝言板を使う練習をしますが、
ここ2,3年は、勉強会の当日に、日本のどこかで本当の災害が起きていて、
練習で使うのを別の日にすることになりました。
「被災地に親戚がいたから使ってみたよ」「やれば簡単なんだけど慣れていないと(難しい)ね」「一年使わないとやっぱり忘れちゃうなー」

以前、某所で「見えないんです!どうしていいか!何もわからないんですよ!」と怒り、
半泣きになっていた男性がいました。

災害時には、社会的な弱者が一番困るわけで、
高齢者や障碍者が、情報弱者として追い詰められることが無いよう、
今できる小さな一歩を、繰り返し歩み進めていけば、
いつか何かを変えることに繋がる気がします。
甘い考えでもいいのです。
私に今やれることです。

2020年1月25日土曜日

ボランティア・・・のサロンらしい

おしゃべりの花、咲かせています。
牡丹の会の管理人、マーシャです!

社会福祉協議会の支援もあって、
障害者共生型のボランティアサロンとして登録しています。

障害者ボランティアというと、
障害者が支援を受ける/受けられる、と思う方が多いようですが、
牡丹の会では、何の支援もしていないです。

目が見えない方は、パソコンの課題を出してくれます。
足腰がしっかりしている方は、会場の机を並べたり、電源を用意したりしてくださいます。口を動かすのが専門の方は、最近驚いたことや、困ったことの話題を振ってくれます。

ボランティアでしていただく、ボランティアをさせてもらう
そんな支援サービスの需要と供給じゃなくて
皆さんが自主的に動いてくださる。。多分、めちゃくちゃ恵まれています。
真に感謝です。

2020年1月22日水曜日

今からここから

毎月1、3水曜日の午前中、
盲導犬協会の1室で、おしゃべりの花を咲かせています。
牡丹の会の管理人、マーシャです。

牡丹の会とは、パソコンやインターネットの勉強を目的としたサロンです。
アラフィフから80代までの方が
ノートPCを持ち寄って、月に2回(おしゃべりに)集まっています。

それなりの年齢ということもあって、
皆さん大なり小なりの持病があり、
全盲であったり、車いすであったり
お互いが学び合う仲間です。

マーシャは一番年下で、何の資格もないというのに、
一回りも二回りも先輩の方々から慕われ、
ただただ、人生勉強させてもらっているんだなあ・・・と。
真に感謝です。

2020年1月9日木曜日

グッズ販売中

点字理解への足がかりとして、点字をグラフィックにしたTシャツやマグカップなどの販売をSUZURI にて始めました。(※画像をクリックすると販売サイト『おしゃべりサロン”牡丹の会”』に移動します。)

牡丹の会Goods

グラフィックなので、点字部分に突起はないです。自分でボタンや刺繍でアレンジするのもありかな、と思います。点字というより、目が不自由なことを想像するきっかけになればよいのでは、と考えています。