2020年5月25日月曜日

#GAAD 参加して思ったこと

おしゃべりの花を咲かせています。牡丹の会の管理人,マーシャです。

5月21日、世界各地でWebやモバイルの「アクセシビリティ」をテーマにしたイベントが開催されていました。Global Accessibility Awareness Day(GAAD)なんだそうです。
日本では、キャリアやwebサービスの会社がスポンサーになって、Youtubeでのオンラインセミナーを開いていました。

今回は、動画の内容をリアルタイムで字幕にする「UDトーク」を使って配信するということで注目していました。
字幕がテキストデータで提供されているならば、字幕を点字ディスプレイで表示し、それを指で触れて読むことが出来るのです。
UDトークのようなツールを使うことで、盲ろうの方もリアルタイムで情報を得る可能性が広がります。

凄いな!と思ったのは、複数の人がリアルタイムで字幕を編集できる点です。
別の見方をすると、音声認識がうまくいかないか、発言者の言葉が聞き取りにくいということでもあるので、今後の技術のアップデートに大いに期待しています。

残念なところは、
盲、ろう、どちらかの障害は考えているけれど、重複・発達障害が想定されていない点でした。
字幕が編集作業によってかなりチラチラ表示され、まとまったテキストデータがダウンロードできないと、動画で何を話しているのかがさっぱりわからないのです。
ダウンロード出来るセッションもあったのですが、パネラーさんの話すスピードが速く、点字ディスプレイの表示が追いついていかなかったようです。

新型コロナの影響下で情報が途絶えがちになる中、ヘルパーさんやボランティアさんに来てもらえない状況では、一人で、自力で対応せざる得ない方がいます。ヘルパーさんによっては、ITに疎い方もいらっしゃるわけで、機器の設定や補助が簡単にできるわけではありません。

アクセシビリティを考えることは、誰しもが一人でできる環境を整えることに繋がります。
コロナ後の社会を考えると、技術的にも市場的にも大きな可能性があるのではないかなーと思いました。